【剣盾ダブル】ムゲンダイナサイクル【S15最終28位(R1969)】
ムゲンダイナの優秀な耐性とそこそこの火力と速めのSを活かすためにサイクル構築を組んでみようというところからスタート。
ムゲンダイナに強さは感じてなかったが、一通り伝説を試していく最中で使い、やってみるとサイクルが楽しくなってしまい使い込んだ。
構築経緯は上から順に足りない耐性を埋めていっただけなので特に言うことがない。
以下解説
【個別解説】
ムゲンダイナ@黒いヘドロ プレッシャー
224(68)-×-116(4)-197(252)-116(4)-190(180↑)
ダイマックス砲/ヘドロ爆弾/火炎放射/守る
調整:H16n,Sエースバーン+2
構築の軸。
全てが中途半端なスペックを持っている。
ムゲンダイナの強みはtier上位の一般ポケに軒並み有利で、ダイマの有無に関わらず遂行速度が非常に速いこと。
威力100のダイマックス砲の火力指数は約35000で、大体全てのポケモンが確2になる。(火力指数35000は大体臆病レジエレキの10万ボルトと同じぐらい)
一方で殆ど全ての伝説に弱く、カイオーガ以外の誰にも勝てない(実はカイオーガも怪しい)。
そのため伝説ポケモンの処理を他に一任し、一般ポケを削ることでサイクルの崩しを担当することになる。
技構成は最大限範囲の広がる3ウエポン+守る。
ヘドロ爆弾が無いとカプレヒレ、火炎放射が無いとザシアンへの遂行が遅くなるためどちらも切れない技だと感じた。
持ち物はサイクル時にHPを維持するための黒いヘドロ。
配分は高速ポケモン(ボルトロス/エースバーン等)への役割を意識したCSベース。
使用感はとにかくパワー不足。
かゆいところに手が届くのはいいが、まぁそうだよなってぐらいの活躍しかせず、伝説を使っている感じがしない。
ダイマックス砲もザシアンの超火力に慣れていると、正直物足りなさを感じる。
一応初手にダイマックスと派手な打ち合いをした後、1回引っ込んでHPを維持しながら最終盤の詰めに回る立ち回りはこのポケモンでしか出来ない強い動きだった。
テッカグヤ@残飯 ビーストブースト
204(252)-122(4)-134(84)-×-154(148↑)-84(20)
ヘビーボンバー/空を飛ぶ/宿り木の種/守る
調整:D11n S+2で100族抜き
ムゲンダイナからサイクルで組み始めたときに真っ先に入ってくるポケモン。
受けるだけなら伝説相手でも戦えるテッカグヤと、サイクル出来つつ遂行速度の非常に速いムゲンダイナの組み合わせが非常にマッチしている。
加えてムゲンダイナと縦の相性補完がキレイ。
技構成はダイマックスすることも意識してヘビボン空を飛ぶ宿り木守る。
組み進めていったときに回りが特殊だらけになったので、快電波への余裕が出るよう物理にすることに。
持ち物はサイクルで余裕を生ませるための残飯。
配分はHDベースにそれっぽく。
使用感は伝説のポケモン。
テッカグヤに飛んでくる電気と炎の引き先を沢山作ったことで、完全にサイクルを制圧する者になれた。
またいざとなれば一致抜群を耐えて宿り木から詰めに回れたり、ダイマックスして高速遂行を担当したりと縦横無尽の活躍だった。
ヘビーボンバーでザシアンの身代わり壊せないのだけはどうにかしてほしい。
ヒートロトム@オボン 浮遊
157(252)-×-154(100↑)-135(76)-128(4)-116(76)
オバヒ/十万/悪だくみ/守る
調整:B11n,S多め,余りC
ここからは足りない耐性を埋めていくところ。
まず真っ先に考えるのが特に希少な地面耐性。
地面技はダイアースが強いことが原因で多くのポケモンに採用されており、特にムゲンダイナがダイアースを誘うことから少なくとも引き先を2つ用意しておきたい。
地面耐性は飛草虫と浮遊だが、草虫飛を採用するとテッカグヤも含めて氷炎電気等の耐性が纏まらなかったため、浮遊でこれらに耐性が取れるヒートロトムを採用することに。
追加で上2体が弱い晴れグラードン系の構築にも強く文句無しの3枠目。
またムゲンダイナがいけない時のの崩しを担当するため、悪だくみ型にすることにした。
技構成は採用理由からオバヒ十万悪だくみが確定。
残り1枠はサイクルで非常に使いやすい守るを採用。
持ち物は悪だくみターンに不一致抜群技を打たれてもHP維持できるようにオボンの実。
配分は遂行対象のグラードンやランドロスの岩技を受けても死なないようHB厚め。
耐性が非常に優秀でかなり使いやすかった。
環境に多い電気や草からの打点が少ないので、初手に出して適当に悪だくみ押せるケースが多い。
しかも悪だくみをケアしない動きをされることが多く、そのままイージーウィン出来ることも多かった。
厳しいカイオーガ入りにはそもそも出さない選択肢を取ればいいだけなので、伝説戦に向いている一匹な気がする。
ズルズキン@防塵ゴーグル 威嚇
172(252)-110-183(252↑)-×-136(4)-78
ドレパン/イカサマ/猫/挑発
調整:HBぶっぱ(ブリザポスのA+1ダイアイスの乱数のため)
サイクル構築を組んでいるとどうしても霊悪が一貫しやすくなってしまうのでどうしても悪タイプが欲しい。
ついでにサイクルに不可欠な威嚇も採用しようと思ったため、ここではズルズキンを採用。
同じく威嚇の悪タイプとしてガオガエンやワルビアルが考えられるが、それぞれバドレックス(氷)やブリザポスに地面と氷で弱点を突かれてしまうので今回は採用を見送った。
またソルガレオやバドレックス(氷)等に対してタイプ一致イカサマを打てることも魅力。
技構成はイカサマが確定で他自由。
今回はガオガエンやラプラスへの気持ち遂行になるドレパン、使いやすい猫守るにした。
持ち物は正直何でもよく、最初はピンチベリーを持たせていた。
しかしモロバレルへの遂行が遅い関係であまりにも重くなってしまったので、気持ちばかりの対策として防塵ゴーグルを持たせることにした。
配分はバドレックス(氷)を重く見てHB振り切り。
使用感は正直微妙。
というのも環境に勝気負けん気(というかボルトロス)が多すぎて選出出来る試合が少なすぎた。
とはいえバドレックス(氷)やソルガレオには、ズルズキンが主戦力として戦うのでPTからは抜けない存在だった。
ザシアンが全然フェアリー技持っていないので、意外と繰り出せる点も素晴らしい。
トリトドン@帯 呼び水
211(196)-×-97(68)-143(140↑)-115(100)-39(↓)
大地の力/冷凍ビーム/自己再生/守る
調整:C11n(ダイアースでディアルガ確定ぐらい),D多め(ラプラスの120セツリン確2ぐらい)
ここまででカイオーガの処理をムゲンダイナに一任している点、ランドロスへの遂行速度が不足している点等が気になったため、これらに強く出れるトリトドンを採用。
これらを満たすだけなら他にもたくさんいるが、呼び水でヒートロトムの積む隙を作ってくれる点が優れている。
特にこのおかげでラプラスザシアン系統への解答が作りやすくなった。
技構成は採用理由からカイオーガへの遂行であるダイアースと、ランドロスへの遂行である冷凍ビームが確定。サイクルに便利な守るも準確定。
残り1枠はHP管理出来る自己再生を採用した。
持ち物は火力が足りないので帯で誤魔化し。
配分はCD厚めでそれっぽく。
使用感はとにかく数値が足りない。
ダイマックスしないと1~2発で落とされるうえにS優位も取れない、火力も足りないと配分でどうにか出来るレベルではなかった。
仕方がないので呼び水クッションで選出した時以外は、このポケモンに可能な限りダイマックスを割くことで何とかしていた。
また自己再生だが、打つ暇がないことが殆どだったので、水技とかにした方が良い気がしている。
ミミッキュ@珠 化けの皮
162(252)-156(252↑)-101(4)-×-125-116
じゃれつく/ゴーストダイブ/影打ち/トリックルーム
調整:HA
ここまで薄目な伝説であるバドレックス(霊),ディアルガ,イベルタル,キュレムをどうにかするためのポケモンを採用したい。
ただこいつらを一匹で相手することは不可能なので、トリルを絡めて誤魔化しにかかるといった観点からポケモン一覧を眺めていたら、ミミッキュが行けそうなことに気づく。
トリル+ダイマトリトドンでどうにかするor珠ダイマミミッキュで殴り掛かるの択があり、この択に勝ちさえすれば勝負にはなる気がした。
技構成はイベルタルへの遂行となるじゃれつく、バドレックス(霊)への遂行となる影打ち、S操作のトリルが確定。
残り一枠はダイマックスした時の最大火力であり、ダイマしなくても便利に使えるゴーストダイブにした。
配分は普通にHA。自身のヒートロトムと同速だが、ヒートロトムとミミッキュのS順よりも、相手とのS関係を見誤る方がマズいと思ったのであえてそのままにしている。
使用感はそこそこ。
正直ミミッキュだけで無理な伝説を全部見ることは厳しいのだが、それでも選出画面でワンチャン残しておくというのはモチベの面でとてもありがたかった。
また意外と影打ちが読まれず、相手の伝説枠のバドレックス(霊)が一瞬で退場してイージーウィンになる試合が多くて助かった。
また伝説が無理ポケでなくても、消去法的に出すこともあった。
S優位を取られやすい構築なので、先制技である影打ちの存在がありがたい。
【選出】
基本選出
先発
後発
前後は置いておいて、この4体の選出が最もパワーが高い。
耐性が優秀すぎてどこをとっても縦の関係が素晴らしく、意識しないでもサイクルを回すことに苦労はしないと思う。
先発後発の決め方だが、殆どの場合ロトムかトリトドンのどちらかが相手PTに刺さっているので、刺さっている方を先発させてダイマックス(ロトムの場合は+悪だくみのケースも多い)、残数を減らして他ポケモンで詰めていくのが基本的な流れ。
ダイマックスしない方は出し勝ちしたら普通に殴る、出し負けたら適当に引いたり守ったりしながらサイクル回していく。
またサイクルを回す時はとにかく残数有利を取る事を意識して立ち回ると勝ちやすい。
これは相手のポケモンが1体欠ければ、そいつに役割を持ってたポケモンを捨てられるので立ち回りの幅が広がるためである。
逆に全てのポケモンのHPを半分にしても、上から殴られやすい関係で死に切っておらず、途中で縛りが発生してこちらのPTが崩壊する方が速くなる。
対ザシアン(+ボルトランド)
先発
後発
大体初手ボルト+α(特にランド)で来るが、取り巻きの関係上こう出すことが多い(もちろんトドン初手もある)。
基本的には悪だくみを積んだ後にダイマボルトの横を殴り続ける。
ポイントはボルトへの処理速度が速くないので、ズルズキンを出さないこと。
ズルズキンを出すとボルトの処理の優先順位が跳ね上がってしまい、手数が足りず負けることが多い。
対ザシアンラプラス
先発
後発or
対ラプラスでもヒートロトムの悪だくみを積むことを最優先で考える。
もちろん普通にすると水技で吹っ飛んでいくので、フリドラを打たれないタイミングで隣にトリトドンを出す必要がある。
そこで自分はテッカグヤヒートロトムで出して、宿り木守る⇒トドン交代悪だくみ⇒守るダイバーンみたいな流れで対処していた。
ただ隣にモロバレルがいたりして中々上手くいかないことも多いのでそこは臨機応変にするしかない。
対カイオーガ
先発or
後発orororor
草タイプがいなければトリトドンでダイアースしているだけで大体勝てる。
草タイプがいたらトリトドンにダイマックスは切らず、守ると交代で温存しながら草タイプの処理を優先する。
こちらの取り巻き(ムゲンダイナ・テッカグヤ)から草への遂行速度が速いのでどうにかなるケースが多い。
オーガにバナコーがくっついていると複雑。
テッカグヤで戦いたいが、ウェザボを考慮するととたんによくわからなくなる。
ムゲンダイナががん刺さりしているはずなので、頑張れムゲンダイナ。
先発
後発ororor
とにかくヒートロトムが鍵。
1回悪だくみを詰めさえすれば、大体のポケモンがワンパンなのでそれを狙っていく。
余裕が無さそうな場合はいきなりダイマックスする時もあるが、多少無理ぎみでも悪だくみする方が勝ちやすい気がする。
対バドレックス(氷)/ソルガレオ等のトリル
先発or
後発ororor
トリルターンに悪だくみ、テッカグヤダイスチルで要塞化、ズルズキンのイカサマ遂行あたりがわかりやすい勝ち筋。
ムゲンダイナを出さない方が勝ちやすい気がするので、なるべくお留守番してもらおう。
対バドレックス(霊)
先発
後発ororor
基本的にはムリ
影打ち+ダイスチルを黒馬集中みたいなのが一番勝てる。
黒馬さえ処理してしまえばムゲンダイナが詰め筋になったり、テッカグヤをそもそも突破できなかったりする。
テテフとかイエッサンがくっついていると絶望。
【所感】
・弱い(確信)
・使用率ランキングで最も高いポケモンがテッカグヤの42位とかいう異常事態
・あまりにPTパワーが低すぎて勝っていても半信半疑だった
・とはいえ今回の結果が上振れかといわれると、そうでもない(少なくとも50位以内ならかなりの確率で行けたと思う)
・被弾回数は多めだが、役割遂行するポケモンにダイマックスを回すので運負けは少なめ
・催眠耐性が劇薄なので、眠り粉や胞子撃たれそうな場合にはダイマックスを温存しながら動きたい
・強め:カイオーガ,ザシアン,(ゼルネアス,ザマゼンタ)
・弱め:グラードン,白馬,ディアルガ,イベルタル,(ホウオウ,ジガルデ)
・ほぼ無理:黒馬,Wキュレム
【成績】
84-43(28位;R1969)
サブロムはこのPTしか回していないので、このPTでの勝敗数。