【SVダブルバトル】猫+積みリレー【S1最終60位】

新要素であるテラスタルの1ターン無理やり確保できる性能と積みの相性の良さに着目。
ラスタルと積みポケモンを組み合わせてアドを取っていく構築を目指した。

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【構築の流れ】
SVの新システムである強いテラスタルの使い方として、以下を考えている。(上から評価が高い順)
①火力を伸ばすことで、半減~等倍の縛り範囲を無理やり広げる
 (鋼サーフゴー,悪ドドゲザン等)
②耐性変化により、相手からの有効打が無いポケモンを作り、放置出来るようにする
 (草ガモス等)
③耐性を変化させることで、1ターンの猶予を貰う
 (霊イッカネズミ,飛サーフゴー等)

④耐性変化+タイプ不一致火力を伸ばすことで、相性関係を反転させ早期処理を狙う
 (妖ロトム等)

当然評価の高い①,②を軸に構築を組もうとしたが、あまりの難易度の高さに断念。
①は場作りが、②は単タイプでの耐性の確保がネックでそれぞれうまくいかず。
そこで今回③と積み技の相性の良さを生かし、積み技を主体とする構築を目指した。
(④は意表をついて決まった時のアドは凄いが、守るや交代と噛み合ってしまったときにアド損が酷すぎるのであまり評価していない)

今回は積み構築ということで、過去世代から伝わる猫+積みを軸にすることに。
1ターン目に猫+積み、2ターン目以降にテラスタルの耐性変更で2回以上の行動を確保しやすくしている。
ただ猫+積み構築ではイッカコノヨ,ヘイラッシャに隙を見せてしまう。
そこで今回猫役に早いアンコール使いであるエンニュートを採用することで、対策することにした。
それぞれ以下の処理ルートを採用している。

イッカコノヨ
1ターン目:強い積み技 + 猫
2ターン目:イッカネズミ処理+アンコール

ヘイラッシャ
猫だましを絡めて動くことで守るや地震を誘発
上からアンコールすることで起点にする。

この処理ルートを担保しつつ、コンセプトである猫+積みを維持するために可能な限り構築を歪めていった。
採用順は以下の通り。

①軸であるエンニュート
②最も制約の厳しい積み後イッカネズミワンパンポケモンとして、マリルリ
③飛んでる積枠として、カイリュー
④積める鋼枠として、サーフゴー
⑤サザンガルドマリルリの並びが作りたかったので、サザンドラ
⑥ドラゴンやマスカーニャ等に強い猫枠としてパーモット


【個別解説】

エンニュート@襷 特性:腐食 テラスタイプ:飛
143(0)-85(4)-80(0)-163(252)-72(0↓)-185(252↑)
オーバーヒート 猫だまし どくどく アンコール

ヘイラッシャに対して上からアンコール出来る唯一の猫使い。
エンニュートを見て上の動きで対策することを決めた。
また炎技で猫の効かないサーフゴーにしっかり打点が持てていることが偉すぎる。

技は採用理由である猫/アンコールが確定
炎技は火力効率の高い熱風ではなく、縛りを重視してオバヒ採用
最後1枠はヘイラッシャに対して安全に遂行出来る毒にすることに
持ち物はあまりに耐久がペラペラなので襷
配分はオバヒの火力を上げるためにCS、猫の火力を上げるためのA
癖でDに下降補正をかけた(ニンフィアのハイボやサーフゴーのゴールドラッシュのダメージを抑えるために多分B下降の方が良い)
テラスタイプはヘイラッシャの地震を透かしてアンコール押すための飛行

使用感は良くも無く悪くも無く
持っている要素(猫/高速アンコール)は素晴らしいが、数値と技スロットが追いついてきていない。
まだ明確にドラゴンに弱いことも良くない点だった。
ただヘイラッシャをアンコールでハメているときは生を実感できるので、ニチャニチャしたい人にはオススメのポケモン

 

マリルリ@オボン 特性:ちからもち テラスタイプ:ノーマル
204(228)-112(252↑)-102(12)-×-102(12)-71(4)
じゃれつく アクジェ 腹太鼓 守る

積んだ後イッカネズミをワンパン出来るポケモンとして採用
こんなことを出来るポケモンはほとんどおらず、候補となったのが殻を破る+アシパのポットデスと腹太鼓マリルリだけだった。
ノーマルテラスにすることで、初手イッカネズミの霊テラス+憤怒の拳を透かしつつ、腹太鼓を押すことが出来る。
それ以外は普通のマリルリ

技/持ち物はいつもの
努力値も無難にHAベース
テラスタイプは憤怒の拳を透かすためのノーマル

良くも悪くもいつものマリルリ
唯一違った点はノーマルテラスのおかげで、初見殺しで勝ちまでもっていくパワーがあった点。
ビックリドッキリテラスタルは仕込み得。

 

カイリュー@ノーマルジュエル 特性:マルチスケイル テラスタイプ:ノーマル
191(196)-198(204↑)-115(0)-×-120(0)-114(108)
ドラゴンクロー 神速 竜の舞 守

地震の効かない積みポケモンとして採用
浮いているポケモンの中でも、マルチスケイルのおかげで猫+積みで入れる範囲が異常に広いことを評価した
またマリルリが積みから入れないポケモンに軒並み強そうな顔しているのも良い。

技はタイプ一致打点のドラクロ、最強技神速、採用理由の竜の舞、温存のための守るで4つが埋まる。
努力値は1舞でガブリアス抜きまで振って後はHAにそれっぽく。
持ち物は縛り範囲を無理やり広げるためのノーマルジュエル
テラスタイプは縛り範囲を広げる/弱点を少なくするノーマルテラス

最強のポケモン
ただでさえ強いのに、舞が警戒されないせいで好き放題動けてしまう。
技構成の関係で鋼に無力な点は少し悲しかったぐらい。

 

サーフゴー 特性:黄金の体 テラスタイプ:飛行
193(244)-×-116(4)-192(172↑)-112(4)-115(84)
ゴールドラッシュ 悪巧み 身代わり 守る

ここまで猫+積みを主軸にしたが、積んだ後にどう勝ち切るかが全く決まっていない。現状の採用ポケモンからして、基本の初手が柔らかい猫だまし+固い積みポケモンという形になりそうである。
そのため後発が出る形は積んだポケモン+2体どちからvs相手3~4匹という形が想定される。
今回、この形から勝ち切る方法として、積みリレーを採用することにした。
積んだポケモンはヘイトを買いやすいので、となりのポケモンで積むことで、有利盤面をさらに広げていくことを狙いにしている。

本構築では積みの3枠目として、サーフゴーを採用することにした。
炎や水がマリルリカイリューに縛られている場面が想定しやすく、身代わりや悪巧みを安全に積めるケースが多いと考えた。
マリルリカイリューが弱めなモロバレルに強いのもいい点である。

技構成は以上の理由より、最強技ゴールドラッシュ、積み技の身代わりor悪巧み、守るが確定。
悪巧みと身代わりだが、不意打ちに耐性を作るため出来れば身代わりが良いと考えていた。
ただゴールドラッシュとの相性が気になる……ということで解決のためまさかの両採用
鋼(サーフゴー)に打点がなくなったが、あとから出てくるサザンドラにすべてを投げることにした。
持ち物は身代わりの回数を稼ぐための残飯。
努力値はHCベースに適当に。
テラスタイプは地震をすかすための飛行。

使用感はちょっと微妙。
身代わりヒードランみたいな取り回しにはなれなかった。
特に1/4が少ないせいか、身代わりがあまり攻撃を耐えてくれないのが痛かった。
当然ワンウエポンの弊害も色んな所に出たが、それは覚悟していたので思っていたほどではなかった。
普通にシャドボより悪巧みや身代わりで拾った試合の方が圧倒的に多い気がする。

 

サザンドラ@鋭い爪 特性:浮遊 テラスタイプ:炎
189(172)-×-111(4)-187(196↑)-111(4)-135(132)
流星群 熱風 気合いだめ 守る

積みポケモン4体目
ここまででガルドマリルリが入ってきたので、名前の響きだけの雰囲気採用
相性補完は素晴らしいが、横の積みポケモンが残っている関係でリレーのような感じにはならなかった。
一応前に挙げた通り、鋼への打点が減ってしまったので、貴重な鋼打点ではある。

技構成は熱風と積み技(気合いダメor悪巧み)が確定。守るが半確定。
積み技の選択は、初速の火力を重視して流星群気合いダメ型にすることにした。
持ち物は気合いだめが確定したので鋭い爪に。
配分はHCベースに適当に
テラスタイプは貴重な妖鋼耐性として炎にすることに。

気合いだめは隙を見て積むというより、放置されないためにつかうものであったので、あまりコンセプトとマッチしていなかったかもしれない。
ただ他に良いポケモンがいたわけではないので、渋々最後まで使用した。

 

パーモット@チョッキ 特性:鉄の拳 
146(4)-167(252)-90(0)-×-80(0)-172(252↑)
でんこうそうげき マッパ 冷パン 猫

エンニュートが出しにくい相手、カイリューマスカーニャ系統やサザンガブ系統に出せる猫使いとして採用。
冷凍パンチでドラゴンへの打点がある事、先制技でマスカーニャにしっかり削りを入れられることが偉い。
わざこうせいは採用理由である猫、マッパ、冷凍パンチが確定。
残り一枠は最高打点のでんこうそうげきにすることに。
持ち物は襷を取られてしまったので、一応一発耐えられるようにチョッキ
配分はAS振り切り
テラスタイプはでんこうそうげきのために電気

結構広い範囲に出せるおかげで、エンニュートより選出率高かったぐらいに出せた。
一方で数値不足は否めず、一応一発は耐えることが多いものの、火力耐久両面今一つ。
落ちやすいのはもうあきらめているが、テラスタルを切らないと継続火力が出ない点が結構使いにくかった。

 

【選出】
基本選出

表:oror
裏:から2匹

基本選出が出来るほどパターンが固まっていない
相手のPTを見て、猫+積みがどれか1パターンぐらい通ることが多いので、それで先発を決める
後ろは適当に刺さっているやつを出す
猫1体先発+他3体さえしっかりしていれば大火傷はしないと思う

 

対ヘイラッシャ
表:
裏:or

一応回答はあるが、苦しめのマッチアップ
マスカーニャがいるせいで、たいていこういう先発になる。
表のポケモンに対して猫を絡めながらしっかり残数有利を取っていくことがポイント
地震や守るや身代わりと噛み合った瞬間に突然勝ちが確定するので、押させるような動きを意識する。
またアンコールではめられなくても、猫と毒で結構持っていけるので、最後まであきらめてはいけない。

対イッカコノヨ

表:
裏:

1ターン目:ノーマルテラス太鼓 + 猫イッカ方向
2ターン目:アクジェイッカ方向+アンコールコノヨ方向
ほぼ100%イッカコノヨで出てくるので、自慢の対策を見せつけていく。
通った時の盤面がすさまじいので、後は煮るなり焼くなり
たまに命がけをされることがあるが、微不利ぐらいで済む可能性が高いので、後は頑張る。

対グレンイエッサン

表:

裏:

サーフゴーの身代わり守るがポイント
どうにかしてターンを稼いで、炎サザンドラで詰めていくことを目指す

 

【厳しいポケモン
・サーフゴー:エンニュートを合わせるか、サザンドラを合わせる以外で勝ちが無い
・ドドゲザン:硬すぎる上に有効打が殆ど無い
全体的に鋼がきつかった。

 

【構築所感】
・4枠目以降のポケモンを雰囲気採用してしまったことが猛反
・ヘイラッシャには一応あらがえるようにはしていたが、それでも薄い点は大分微妙だった。猫2枚選出が弱い
・図らずもテラス切りを後ろに持っていくことの強さを確認出来たことは良かった
・イッカコノヨに一回も負けないレベルの初見殺しが組めたことは満足。次はこの緒言殺しをヘイラッシャに向けたい。

 

【成績】

ここから+1勝で最終60位(順位が詰まりすぎている……)
ちなみに最終順位はスクショ取り忘れ。
サブロムはこの構築しかまわしていないので、結構いい勝率だったのではないでしょうか。