【ブルーベリープロローグ】猫マネロキング【最終2位(R1895)】

構築概要
ブルーベリープロローグ環境のトップメタとして、瞑想テラパゴスと持久力ブリジュラスがある。
これらのトップメタに積まれてから対応できる駒として、ひっくり返すカラマネロに着目した。
デバフ技(バクア、怪電波)と比べて持ち物に引っかからない点、黒い霧と比べて通った時の致命度が高い点が優秀な箇所になる。
一方でひっくり返すカラマネロの弱みとして、トリル,ひっくり返す等の重要な役割が一匹に集約しすぎる=役割過多になりやすいということが挙げられる。
そこで第二のトリル役兼カラマネロのHP管理役としてガラルヤドキング、トリルのサポート役として猫騙しを採用することで上記課題を解決した。
ひっくり返すの初見殺し性能、猫2枚トリル2枚の安定感等、完成度の高い構築を組めたと思う。

 

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【ポケモン計算】INCボーダー予想

こういう大会で毎回話題になる「予選抜けライン」ですが、個人的にあてにしている計算方法があるので、備忘録もかねて記事にします。
(前回の大会で計算したのに方法忘れて今もう一回計算している)

 

簡単に言うと、対戦の勝敗を前に進むor後ろに進むのランダムウォークと仮定してモデル化し、正規分布から抜けラインを把握するというものです。

 

以下結論

試合数45、レート変動を±15とすると、正規分布の分散が約100になる[1]。
抜け人数/参加人数で上位何%が抜けるかをざっくり概算する。
標準正規分布(パーセント点) - 高精度計算サイト
こんな感じのサイトで出てくるxの値を100倍して1500を足す。

 

今回は参加人数100000の抜け30として抜ける割合が0.0003として計算してみると、x=3.431なので、抜けラインは1840周辺だと思っています。

 

ちなみに過去の予選ラインで同じことをやると以下のようになります。

2021年4月予選(100/34000)⇒計算1776 現実1757
2021年5月本選(20/150)   ⇒計算1562 現実1584
2020年6月予選(50/80000)  ⇒計算1823 現実1801

 

当然ですが誤差要素含みまくりなので±20ぐらいの目安だと思っておきましょう。

誤差要素:レート差マッチ、試合数の過大評価(全員45戦するわけではない)、参加人数等

 

[1]統計数理 石川顕一 https://ocw.u-tokyo.ac.jp/lecture_files/engin_05/4/notes/ja/ishikawa4.pdf

【新春!おみくじバトル】指振り配分学

世紀のクソルールである新春指振り大会を終えて記事を書こうと思ったが、このルールの構築なんて上位30人ぐらい全く同じであることは間違いないため、ちょっとは個性の出そうな配分学について書くことにする。

基本的には机上論は強いの後攻能力指数をまんま指振りに落とし込んだだけである。
ドサイドンの能力調整 ―― 行動回数期待値と後攻能力指数 - 机上論は強い

とは言っても実は指を振るの場合はモデル化が立てやすく、そんなに難しいことはしていない。

上記ブログと同じように、ポケモンの能力値を、瀕死になるまでに与えられるダメージの総量ということにする。瀕死になるまでに与えられるダメージは以下のように記述できる。

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ここで計算を単純化させるためにSの要素を省いた。
(現実的には最後の1回の技が撃てるかどうかは自分と相手のどちらが先に行動するかによって変わる。ただ指振りの場合は試行回数が多く1回の影響が出にくい上に、今回のルールに限って言えば死ぬ前に交代しないといけないのでこれで十分である

また物理技の威力期待値、特殊技の威力期待値だが、それぞれ30と20程度になる。

ここでポケモンによって変わる値、自分のAや相手のAといった値が式に入っていることが気持ち悪いので、"自分のA"="自分のACの合計値"×"自分のAの割合"といった形に直す。

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というわけで、最も効率の良い配分が
HP×ACの合計値×BDの合計値が最も高くなる
≒HPとACの合計とBDの合計が等しくなるようにする
となることがわかった。
ここまで殆ど仮定が入っていないので、かなり信用できる配分比である。

後はACの割合とBDの割合だが……正直相手のACとBDの割合によることになる。
具体的に最も都合の良いACの割合は
相手のBの割合が0.6倍以上⇒可能な限りCに振る
相手のBの割合が0.6倍以下⇒可能な限りAに振る
相手のBの割合が0.6倍⇒ACどっちに振っても変わらない

BDの割合は
Bの割合:Dの割合=30×相手のAの割合:20×相手のCの割合

ここのモデル化については何とも言えないが、自分は以下のようなルールに基づいて配分を決定した。
①ACは基本性格補正がかかるのだから、高い方を可能な限り伸ばす
②相手のACは大体同じだと考え、B:D=6:4になるようにする
ここは正直人の好みとセンスによると思う。

 

結論を言うと以下のように振るのが最も効率が良い。

①HP×ACの合計値×BDの合計値が最も高くなる
②ACは基本性格補正がかかるのだから、高い方を可能な限り伸ばす
③相手のACは大体同じだと考え、B:D=6:4になるようにする

 

今回の具体例としてゲンガーの配分を実際行ってみる。

ゲンガーの無振り実数値は135-85-80-150-95-130
明らかにHPが凹んでいるのでH極振りが確定
端数になりそうなAとDは4ずつ振って、後はBCのバランスになる。
性格補正をどこに掛ければいいのかも含めて総当たりをすると、以下のようになった。(Cが11nの時以外は明らかにBに振る方が効率が良いので書いていない)

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見ればわかるように、最も効率が良いのは冷静HBベースで、167-86-102-176-96-117がゲンガーの理想値になる。

AC比とBD比の仮定によってはもう少し変わる可能性はあるが、そう大きく変わることはないだろう。

 

というわけで指を振る配分学だが、これで勝敗が変わったことよりもタイマーの付け忘れやPPの数え間違いで変わった試合の方が圧倒的に多いので、あくまで誤差程度である。
45戦やって1戦ぐらいは拾えていた気はするが、時間対効果がゴミなので物好き以外考えないでいいだろう。

【プリティプリマ】晴れビートダウン【最終15位(R1767)】

進化前身長1m以下のみが参加できるプリティリリマ
経験上このような進化前プールでは強いポケモン(上位数体)と中堅上位ポケモン(上5〜20体程度)の差が出来やすく、強いポケモンを無理なくPTの形に落とし込むことが必須となる※。
今回パワーが高いポケモンとしてニューラとGサニーゴを挙げ、これらに強い+こいつらを無理なくPTに入れられるような形を模索した。

ニューラの猫騙しやダイマ展開、サニーゴの鬼火ばらまき等に対抗する手段は少なく、候補が絞りに絞られた結果、ロコン+スカーフヒトカゲが強そうということに。
ロコン+ヒトカゲで荒らし、後ろのニューラで残りを狩りつつサニーゴで詰めるといった、最低限のPTと形も保てることになった。
晴れが入ってきたので無理なくモンジャラ採用、炎岩がキツイのでドロバンコ採用という、考察初日に組んだ6匹のまま最後まで走り切ることになった。

※プリティプリマをやった人ならわかると思うが、実際は上と中堅が離れたようなパワーバランスにはならなかった。仲間大会中に気づきはしたが、他の構築に流れても全然勝てなかったので、そこそこ纏まっているパワー押し付けの本構築を握り続けた。

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【ポケモンユナイト】1回目カジリガメ以降の立ち回り

1回目のカジリガメまでは色んな所で立ち回りを見るものの、それ以降の立ち回りはあまりに適当な記述しかないので、自分の考えとしてまとめたもの。
これが正解ではないと思うが、言語化するだけで色々見えてくるものがあるので、自己満足で纏めている。
(冗長になるのが嫌ですべて断定系だが、そこまで自信を持ってこう思っているわけではない)

 

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【ポケモン】11n調整の有用性

11n調整大好きなのだが、「11n調整ガチアンチ」みたいな動画(リンクはその人のブログ)をTLで見かけたので、11n調整(とそれを愛用している自身)の名誉のために書き始めた。
無断リンクの上思いっきり対抗記事なので言われたらすぐリンク消します。
張らないより張る方が向こうのアクセス増えるし誠実かなと思ったので張ってます。

また数学がそこそこ得意で、ポケモンごとに適切な配分を考えられるようにしたいという人は、机上論は強いというブログを見て勉強することをオススメする。
今回の記事は上記ブログで11nより大きなくくりで一般化されているものに対して、11nに関する部分だけを抜粋し纏めただけのものである。

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